兄弟の有無と心理について

最近、一人っ子の場合と兄弟がいるかどうかでの心理について考えることがあります。今回はデメリットについて述べてみたいと思います。これは当然、絶対にそうだというわけでではなく、そういう場合もあるといった程度のものです。

一人っ子の家庭はご家族からの期待が強い場合がまま見受けられ、それに耐えられない場合があります。一方で、兄弟がおられるご家庭では兄弟との比較に悩まされる場合があります。例えば、私のもとで兄弟の一方の成績が大きく上がった場合に、もう一方の兄弟もお願いします、とお願いされて指導することがあります。ただ、指導する中で話を聞いていくと、成績が上がった兄弟との比較に苦悩する場合があり、それも私には言うものの、家族には恥ずかしくて伝えられず一人で強く苦悩することがあります。

こういうケースは決して少なくなく、かの有名な河合隼雄先生もそういったケースを著書の中で挙げており、そういった家族の心理を扱った小説『家族ゲーム』を取り挙げています。

これは非常に頭を悩ませる問題であります。

当然人間誰しも能力差はあります。できることとできないことはやはりあります。この家族間の心理の問題は成果主義では解決する問題ではありません。自分が成果主義であることに気づいていない方も非常に多いように思いますし、その多さに強い危機感を覚えています。これが過度に働くと不登校といったことも起こるようになります。

私は学習指導をする人間ではありますが、受験勉強などがどれだけできるかという事には正直あまり興味はありません。はっきり言ってテクニック的な事に偏重しなくても、適切に育てていけば、ある程度の受験はそれなりに多くの人が普通に乗り越えられるものだとも思っています。それができない位に日本の教育の質が低いのだとも考えています。教える側の能力も低すぎるのでしょう。

家族間の心理に話を戻すと、「できたかできないか」に焦点を当てるのではなく「それぞれの成長」に焦点を合わせていかなければならないと強く考えています。そして、これは皆「自分なんていなくても世の中は勝手に回っていくものだという謙虚さ」を自分自身がどこかで持ち合わせなけれならないこと、そこに対して全力でぶつかっていくだけの気概がなければそれを伝えられないものだと最近痛切に感じています。これは私にも保護者様にも求められるもののように感じます。

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