小学生・中学生の塾事情について(中学受験・高校受験・塾について)

最近、小学生のご家庭からのお問い合わせが非常に増えています。中学受験生もいますし、受験はされない方もおられます。

中学受験生を見ていると本当に大変だなぁという思いが強く、某中学受験塾は小学5年生で週3回夜9時半まで授業とのこと。私も中学受験はしていましたが当時はそこまで遅くまでやらされることもありませんでしたが、今は大人に対しては働き方改革で早く帰れと言っているのに、子供には9時半まで勉強させています。子供を商品としてしか見ない品性下劣さには心底辟易としてきます。なぜか東京都も私立中学に通う生徒に対する補助金を出す方向で検討しているようですね。

とはいえ、周りが受験受験と煽っていることもそうですし、公立の学校が学級崩壊しているという噂(どこまで本当かはわかりません。そういう話も聞きますし、そこまでひどくないという話も聞きます。)で保護者様が相談に来られるケースが多くあります。

個人的には中学受験はしてもしなくてもどちらでもよいと思っています。ただ、中学受験をしないにしても、小学生のころからきちんとした教育環境は与えなければならないと思っています。中学受験をしない子が中学受験の勉強をしてみるのもありだと思います。特に最近私が重要だと感じているのは、小学生の勉強を教えてもらう環境です。早いうちから自分でどうやって勉強を進めていくべきなのか、どう考えていくべきなのかを教えてもらう環境は非常に大切だと思います。なにも勉強漬けになる必要なんて全くありません。

早いうちから勉強環境が充実しているかどうかの指標として、中学生の男の子の国語能力の低さは非常に気になります。中学受験をしている身からすると、どうしてこんなにもできないのかと最初は思いましたが、きちんと自分で「国語の勉強」をしない限り、自分で問題を解く機会がないんだなと気付きました。国語力がないと数学などの文章や解答を読んでも全く意味がつかめずに自分での勉強ができなくなってしまいます。

小学生からきちんとした勉強環境があれば、高校受験の時に慌てふためく可能性は非常に少ないと感じています。これは中学受験をしたかどうかや勉強漬けになったかどうかではありません。ここに来られる方の中には他塾から移ってこられる方も多くおられますが、ある程度のお金がかかっても質の良い教育を受けることは結果として安く済むように感じています。

私の知っている限りでも、どこから来たかもわからないような大学生がてきとうに教えた上で、成績が上がらないからと講習を大量に取らせたり、市内の塾の中には個別指導を大々的に謳っていながらも5対1で教えていたり、大嘘を巻き散らかしている非常に悪質な大手塾もあるようです。

一方で、市内で個人塾をやられている中にも大変良心的な方がいらっしゃることも伺っています。そこもかなりコマ数が埋まっていると聞きます。

成績だけ上がればいいというものでは絶対にありません。指導者にもそういう考えの人間はたくさんいますが、自分が結果を出したことの無いコンプレックスがあることも多くあります。はっきり申し上げれば、そんな考えの割には私と一対一の個人で対峙したら屁でもありません。

子供を取り巻く環境は明らかに悪くなっているように感じます。皆様お気を付けください。

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