不登校、学習の遅れについて
当塾では、「不登校」のお子様および「学習の遅れ」のあるお子様への指導にも力を入れております。(不登校の方を対象にしたオールオンライン授業「オンライン家庭教師 Cartello」はこちらをご参照ください)
これは、かくいう私自身が高校3年生の時に半分以上学校に行かれず、現役で大学合格はしたものの、1年間の休学をしていた、いわゆる「不登校」の学生だったこと、兄妹に「知能の遅れ」があるからに他なりません。(代表である私が読んだ「不登校」や「発達」に関する本で良いと思ったものを取り挙げるページを作りましたのでこちらもご参照ください。)
〇不登校
不登校になってしまった原因は様々だと思います。
学校の勉強についていけなくなってしまったこと、嫌がらせにあったこと、何となく行く気が無くなってしまったのがズルズル続いてしまったこと・・・理由は様々なため、ひとくくりにしてしまうのは大変危険で、個人個人を見て判断しなければなりません。ただ、ここでは勉強についていけないこと以外について述べたいと思います。
まず最初に、私は学校に行けなくても学習はちゃんと積み重ねなければならないと思っています。学校に行けないからといつまでも何もしていないと、本当に立ち行かなくなってしまいます。
今の風潮として「学校に行けなくても当然」という識者もいます。積極的な不登校であればよいと私も思いますが、実際は「学校にすら行けない・・・」そんなパターンがほとんどだと思っています。ただ、お子さまによっては自分の成長のための充電期間である場合もあります。
多くの不登校のお子さんは学校に行っていないせいで学習が遅れてしまい、余計に劣等感を感じてしまいます。ただ、精神状態が相当に悪い状態で勉強をしても、全てが悪い方向に行ってしまうのも事実でこのバランスが大変難しいところです。
不登校やひきこもりの立ち直りには、本人だけでなく周囲の価値観が変わらなければならないことが多いのも事実で、「生きているだけでいいんだよ」と伝えてあげることは非常に大切です。いわゆる自己肯定感を高めることです(これは、何かができたからいいということとは違います)。一方で、完璧主義といった本人の意識を変えなければならないケースもあります。「生きているだけでいいんだよ」と伝えながらも、本人の喜びや自信をつけさせることも非常に大切だと私は感じています。
学習というのは今後の社会生活を送る上でそれなりに必要なものであり、どのみちやらなければいけないものであれば、指導者としてはその部分でも自信をつけてほしいと思っております。また、本人の興味やその方向性があるのであれば、そこから伸ばしていけることが理想的であると思っています。
「本人の希望する学習ペースに配慮し、学校・社会復帰へのレールを敷く」
「生徒様の目線にできるかぎり合わせて寄り添う」
「勉強の楽しさ・興味を引き出す」
「達成感や成長を見せるように導く」
当塾では1:1での指導となり、分からないことを何回でも聞くことができますし、平日の午前中でも指導可能となります。生徒様に合わせたペースでの指導が可能になりますので、一度ご相談ください。
〇学習の遅れ
昔に比べて、「発達障害」という用語はポピュラーになりました。いわゆる「発達障害」といわれる人(大人も含め)の数は年々増加しているそうです。程度の低いものも対象に含んだことやこれまで対象となっていなかった分野の研究が進んだこと、現代の環境(家庭環境やネット社会等)が原因ともいわれています。
一方で、医療関係者の中でも診断は千差万別であり、「発達障害の過剰診断」ということも問題となっているようです。なかには、学校の授業についていけない生徒、平均に届かない生徒は「発達障害」という枠組みに入れる人がいますが、それは非常に危険で乱暴だと私は考えています。
私には「今の時点」でのお子様の状態しか見えていない、保護者、教育関係者、医療関係者などが多いことは大変問題であり、非常に腹立たしいことだと考えています。例えば、不正をしてニュースで報じられるような人間に「障害がある」とならずに、社会的な枠組みだけ決めて、そこに当てはまらないことに「障害がある」とすることに、何の意味があるのかと思うことも多くあります。
私には単なる「学習の遅れ」か「発達障害」かどうかの判断はできません。ただ、特性は見極めます。
「学習の遅れ」=「発達障害」ではなく、学習ができるから「発達障害ではない」というわけでもありません。学校の成績上のことを言えば、中学生で10点程度しか点数が取れなかった生徒様が70点、80点、90点取れるようになったケースもあります。「他の塾では成績が全く上がらなかったのに、先生のもとで信じられないくらい点数が上がった」と言ってくださることも多くあります。一方で、落ち着きのなさや宿題をやってこないためにほとんど点数が上がらないケースもあります。努力をしてもできるようにならないお子様がいることは実体験として知っています(どうしても努力ができないお子様もいます)。
ただ、たとえ点数が上がらないからといって自分のできる範囲のことをやらなければ、今できることもできなくなってしまいます。そして、指導者としてはたとえ小さな成長であっても成長したことに喜びを見出して、前向きに人生を歩んでいってほしいと思っていますし、勉強が全てではありません。
場合によっては、本人が成長を感じていても学校の定期テストではそれを測れないこともあります。特に中学3年生以降は学習の難易度はかなり上がります。こういった場合は、英検や数検などで学年を遡って受験することで、基礎能力を積み重ねていくことが有効な場合もあります。様々な方法があるはずですので、必要に応じてこちらから生徒様に合った方法を提案させていただきます。
※自宅での指導を行っているため、多動性などの場合にリモートでの授業をお願いする場合がございますので、ご了承ください。また、精神疾患を抱えていらっしゃる方はお断りをさせていただく場合がございます。